ChatGPTに課題をやらせてみる 第2弾

この記事はISer Advent Calendar 2022の20日目として書かれました。

adventar.org

本当は21日目のつもりだったのですが、20日目を誰も書いていないので1日ずらしました。21日目は誰か書いてください。

立候補はしたものの何も書くことが思いつかなかったので、前回書いてなぜか好評だった「ChatGPTに課題をやらせてみる」の第2弾を書こうと思います。

danook-programming.hatenablog.com

前回はTCP通信の実装をしてもらい、ChatGPTはプログラミングはかなり得意そうだということが分かったので、今回は趣向を変えて数学の証明問題をやらせてみることにします。

今回解いてもらう課題はこれです。

課題ではなく離散数学の試験問題で出たやつです。いつもの年はオイラーの公式を書くだけの問題だったので高を括っていたら証明がでて爆死した記憶があります。たぶんChatGPTもオイラーの公式くらいは知っているでしょう。

ちゃんと知っていました。ご丁寧に面や辺の定義から始めるそうです。

「平面グラフを少しずつ拡張していったときに、頂点、辺、面の数がどのように変化するかを観察する」ということは帰納法か何かでしょうか。とりあえずV=1の場合を考えるようです。

V=2やV=3の平面グラフについても語りだしました。とりあえず具体例を説明してイメージをつかんでもらったあと一般の場合の証明に入るということでしょうか。

と思いきや一般の場合について一言も述べないまま終了してしまいました。証明って知ってる?

ここで引き下がるようでは真のChatGPT使いとは言えないので、もう少しつついてみます。

素直に指摘を認めました。「一般の場合についての証明をしていませんでした」ってさっきまでのは何の証明だったのでしょうか。

これ以降妙にペコペコとへりくだるようになりました。私のことをご主人様だとでも思っているのかな。

さっきよりは少し一般的そうな議論がはじまりました。

あと私はあまり数学が得意ではないです。高校生くらいまでは割とできたほうだったのですが大学入ってからムリーになりました。得意ではないのでこの人が何言っているのかよく分かりません。誰か分かる人いたら教えてください。

最終的に導かれる式はこのようになるそうです。

さすがに数学があまり得意ではなくても2(V-E+2) / 3 = E - V + 2が自明ではないことくらいは分かります。

これ以上の議論は不毛なようなのでここまでにします。

結論

ChatGPTは数学があまり得意ではないと分かりました。学習データが不足しているのかモデルの特性(?)によるものなのかは不明ですが、数学の課題を丸投げするのはよくなさそうです。自力でやりましょう。